カラダノコト

たまごの栄養は、加熱加減で4割も減るって知ってる?

栄養満点。
いつでも低価格で食べられる、完全栄養食“たまご”。
1日に3コ食べることがオススメとされています。

■卵の栄養をおさらい
たんぱく質が豊富で、必須アミノ酸をすべて含み、ビタミン、カルシウム、葉酸、鉄分も豊富な卵。
そのほかにも、卵白には、細菌を守る細胞壁を溶かして、免疫力を高める働きのある、風邪薬や目薬などに含まれている“塩化リゾチーム”が含まれていますし、“オボムチン”には、腸内の乳酸菌を100倍まで増やしてくれるそうです。

また卵黄に含まれるルテインは、抗酸化パワーで目や肌を老化から守り、再生力を高め、“コリン”は記憶力を高め、認知症予防にも効果があると言われています。
そんな卵ですが、実は加熱加減で摂れる栄養量が変わるって、知っていますか?

■卵の栄養をイチバン多く摂れる食べ方
卵に含まれるビタミンB群やレシチンは熱に弱いため、生で食べるのがおすすめです。
しかし卵白には、ビオチンの吸収を阻害する“アビジン”が含まれます。

ビオチンは、皮膚や髪の健康を保つ大切な卵の栄養のひとつ。
生で食べるのは卵黄のみにして、卵白はスープやお味噌汁に入れて加熱するのがおすすめです。

また、元々消化・吸収率がよい卵のたんぱく質ですが、生の場合は51%、半熟卵にすると96%まで高まると言われています。
気になるビタミンB群も、卵白が白くなり黄身が生に近い温泉卵のような状態なら、最低限の損失で済みます。

卵黄までしっかり火の通った完熟ゆで卵の場合は、腹持ちが良くなりますが、たんぱく質の消化が悪いというデメリットがあります。

これからの季節美味しくなるアスパラガスやスナップエンドウをソテーして、半熟卵とパルメザンチーズを絡めて食べると、卵に含まれていない食物繊維とビタミンCも一緒に食べれておすすめです。

ちなみに、ゆで卵の賞味期限は殻付きで3から4日、殻をむくと当日中と、生卵よりも短くなるのでご注意を。