基礎体温

もっと自分を好きになる基礎体温

心に余裕がない時、些細なことでイライラしてしまう時、他の人に当たってしまう時、集中力がなくて仕事に支障が出てしまう時、かと思えば絶好調な時・・・
それは、女性ホルモンの関係かもしれません。

「不安定」「機嫌がころころ変わる」「なんか今日怒ってる?」「なんでうまくいかないんだろう‥」
女性であれば誰もが一度は経験したことがあるであろう、自分でもよくわからない変化。

ホルモンの分泌バランスの変化に応じて、ココロやカラダに変化が出ます。定期的に来ていた好調や不調の原因は、ここにあったのです!

天気予報を全く見ておらず外出の予定を入れている当日、いきなり台風が来たらどうでしょうか。
慌てて家の外を片付け、外出の予定も中止。いきなり家にこもることになり、いつ台風が去るかもわからないからその予定をいつに延期すればいいかもわからないし、することもない…。
ぶつけようのない悔しさがこみ上げてきますよね。

しかし、
予め天気予報を確認して台風が来るとわかっていると、まだ天気がいいうちに家の外にあるものを片付けて外出予定は数日後の天気が良い時に入れ、DVDでも借りてきて家でゆっくりと過ごすことができます。これと同じことが基礎体温でも言えるのです!


「なんでうまくいかないの?」「ちょっと前まであんなに調子が良かったのに‥」「この気だるさ、復活することないのでは‥?」

もうそんなこと思わないでください。サイクルには全てに理由があります。自分のカラダのサイクルを知っているのと知らないのとでは、日常生活が大きく変わってくるはずです。

月経期って?

低温期。妊娠しにくい期間で、基礎代謝も落ちています。こんな時はカラダに負担をかけないよう、早めにベッドに入り、消化の良い食事で、自分のカラダをいたわりましょう。お気に入りの音楽を聴いて、リラックスもいいかも。

精神を安定させる「プロゲステロン」が減少し、イライラ・疲労感・不安感などの症状が出やすくなり、そこに生理痛やわずらわしさなども手伝い、生理が始まって数日は気分が落ち込みがちになります。

  • 怒りっぽくなる
  • 憂鬱な気分になって普段は受け入れられることでも悲観してしまう
  • いつもなら許せる他人のミスを許せない
  • 八つ当たりしてしまい、後になって自己嫌悪
  • 何もしたくない、無気力

など、どうしようもない気分になってしまうのはこの時期です。

憂鬱な気分を誘発する「プロゲステロン」は、むくみも引き起こします。体温を上げる役割もありますので、減少することにより体温が下がって体が冷え、血行が悪くなります。 そこに更に生理痛に伴い頭痛、腰痛など様々な不調を感じやすくなり体の抵抗力も低下し、風邪を引いたりアレルギーが出やすくなったりもします。

また、体調が悪くなるとお肌にも出てしまいます。 吹き出物や肌荒れが治りにくく、ハリが失われくすみやくまも出やすくなります。

見て分かるように、“いつもみたいに頑張れなくて当たり前”の時期です。「なんで私は・・・・」と自分を責めるのはやめましょう。身体も自分も十分頑張っています。
ただでさえ冷えやすい体になるのですから、あたたかくしながら、優しく自分と付き合ってみてください。

卵胞期って?

卵を優しく育てている時期。体温はまだ低く、排卵されてはいません。
ですが性交後、女性の中で精子はしばらく生きているので、妊娠の可能性が出てきます。ぜひパートナーとコミュニケーションを楽しみましょう。

排卵前には、女性らしくあるための「エストロゲン」というホルモンが多く分泌されます。むくみも取れ、体の動きも軽快になります。
排卵前、というと子どもを授かる月に一度のタイミングの時です。
その時に自信がみなぎり元気になり、性欲も増加し女性としての魅力がアップするとは、なんとも理にかなっていますよね。

体調も心も一番安定している時です。水分を溜め込んだり便秘がちになったりもしないので、ダイエットに挑戦をするのも良い時期とされています。
お肌のコンディションも良くなり、化粧ノリも良く素肌でもくすみやくまが最も薄くなります。

月の中で一番ハツラツと自信に満ち溢れ、体調も良く元気なこの時期。「生理日」と「生理じゃない日」の2種類しか考えていなかったあなた。これを知って、色々な計画を立てれたらどれだけ味方になってくれるでしょう。
色々なことに前向きにトライできちゃうかも!思いっきり楽しんで過ごしましょう。

中でも特に絶好調な、排卵期!(2~3日)

排卵日はぐっと体温が下がり、そして黄体ホルモンの働きで体温がはね上がります。この排卵日がいちばん妊娠しやすい時期。
赤ちゃんが欲しい人はこのタイミングを大事にしてくださいね。排卵日前後も、妊娠の期待大。

黄体期って?

高温期に入り、妊娠しにくいです。黄体ホルモンの働きで子宮内は内膜が増え、タマゴを迎えるための準備をしている状態です。
カラダは温存モード。使われなかった内膜は、2週間後に月経血となって体外に排出されます。

排卵前に盛んだった気分がだんだんと冷静になってきます。思考も冷静に、排卵後は性欲も減り落ち着きを取り戻します。

なぜ冷静に落ち着きに向かうのか?それは、妊娠の可能性を考え、お腹に負担がかからないよう活発に動きまわることを制御しているようです。せっかく元気になったのに、ここで下降気味になるのも意味があるのです。

最高!!!の気分のノリノリ期が終わり、気分お体調にブレーキがかかってくるとそのギャップと「ちょっと前まではできてたのに・・・」という差が、更に苦しみを誘発することがあります。
笑ったり、怒ったり、落ち込んだり、めまぐるしいこの時期は仕事にも少し影響が出てくるかもしれません。「今はこういう時期なんだ」と割りきって、自分を受け入れて、認めて、出来る範囲で精一杯頑張りましょう。

生理前の高温期の前段階である、じわじわ下降するこの時期はゆっくりと穏やかに過ごすのが一番。自分でできる対策としては睡眠をしっかりとること、下半身のストレッチをすること、便秘に備え繊維質を意識して摂ること、鉄分を補給するなど頑張らなくてもできることがたくさんあります。
ちょっと自分を甘やかしながら、ゆっくりと高温期を迎えて下さい。

月経前って?

黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響が一番強く表れる時期。
プロゲステロンは妊娠に欠かせないホルモンですが、妊娠をしない場合には厄介な存在になります。妊娠・出産にはたくさんの栄養と血液を必要とするので、その準備として体内に栄養や水分を溜め込もうとするからです。

ホルモンバランスが急激に変動することにより、自律神経のバランスが乱れてイライラや不安を感じやすくなり、「キレる」という状態にもっともなりやすい時期です。
「これだから生理前の女は・・・・」と、良く聞く嫌なセリフも、このホルモンが原因です。
厄介なのが、自分がピリピリしてしまうと、他人にもイライラしてしまうこと。知らず知らずのうちに無意識に周囲に八つ当たりしてしまうこともあります。

「今私は変にイライラしてないかな?」と、自分の感情を正当化せずに疑うことで、八つ当たりも食い止めることができるかもしれません。

体内の水分の排泄、代謝が悪くなり、むくみや便秘になりやすくなり、生理前特有の乳房のはりや痛み、おなかの痛み、肩こりなど、全身に渡り様々な不調が出てきます。
たっぷり寝ても眠い、かと思えば全く眠れないなど、大きなストレスへと繋がる不調に悩まされることが多い、非常にナイーブな時期です。

お肌はノリノリ期とは真逆。シミやそばかすができやすく、血行が悪くなることによりくまやくすみが出ます。

ホルモンが急激に変化するということは、お肌の状態が敏感になります。
お肌に刺激を与えることになるムダ毛処理やエステサロン、パーマやカラーはこの期間はお休みして、イライラしてしまっているのならそのイライラがどこから来ているのかちょっと考えてみてください。

心当たりがない、いつもなら許せることなのに…などであればそれはホルモンによるものなので、頑張らずにゆっくりと休んでくださいね。

ホルモンバランスによってココロとカラダのコンディションが悪くなるのは避けられないことですが、知っているだけで心持ちは大きく変わってきます。
自分がやりたいことと自分ができることのギャップを「正しく知ること」によって埋められるので、しがらみの取れた自分らしいあなたで毎日を過ごすことができます!