基礎体温

基礎体温が教えてくれる「病気のサイン」

あなたの基礎体温、このようになっていませんか?

  • 高温期にならずに、ずっと低温期のまま生理が始まる
  • 低温期から高温にならずに、高温期が短くて不安
  • 生理が始まったはずなのに、ずっと高温期のまま・・・
  • 妊娠初期に基礎体温が急激に下がりはじめた・・・

無排卵性月経は、月経はあっても排卵していない状態のことで、不妊の原因となる排卵障害の一つです。
無排卵の場合排卵がないので、妊娠するためには改善が必要です。生理があっても排卵していない状態は無月経と違って見逃しやすいので、基礎体温を記録して、無排卵特有の症状がないかを確認しましょう。

排卵障害って?

排卵に関係するホルモンが機能低下やストレスによって正常に機能せず、排卵が上手くいかないトラブル状態のこと。

基礎体温を測って、表例のように高温期がおとずれないまま生理が始まり、その状態が数か月続く状態であれば、婦人科に一度診てもらいましょう。

無排卵性月経のサイン!主な月経不順の種類
  • 頻発月経:24日以内の周期で月に複数回生理がおこる。
  • 稀発月経:39日以上の周期で年に数回しか生理がおこらない。
  • 過短月経:生理が短く、1~2日以内で終わってしまう。
  • 過長月経:生理が長く、8日以上続く。
  • 過少月経:生理の出血量が少なく、茶色いおりもの程度(1回の生理で20g以内)
  • 過多月経:生理の出血量が異常に多い(1回の生理で140g以上)

無月経・無排卵の主な原因は、過度なストレスや無理なダイエット、不規則な生活習慣などです。
過度な喫煙や冷えによる血行不良など、日々の生活に関わるものもあれば、服用している薬が影響を及ぼす場合もありますし、卵巣の表面が硬くなる多嚢胞性卵巣症候群などの病気も含みます。

治療法はピルなどのホルモン剤、漢方薬、排卵誘発剤のいずれか3つを投与する方法があります。
治療方法は無排卵性月経の原因や状態にもよりますので、医師と相談して治療を進めてください。また、ストレスや冷えの改善など、自分で生活を見直して無排卵を解消することも大切です。

黄体機能不全は女性ホルモンの、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が滞ったり働きが不十分な状態。
黄体ホルモンが減少すると、女性は高体温を保つことができずに生殖機能が冷え、子宮内膜が厚くならずに妊娠しにくくなり、正常な生理周期を維持することもできなくなります。

黄体ホルモン(プロゲステロン)って?

黄体期に分泌され、基礎体温を上昇させて、受精卵が子宮内膜に着床しやすいように、妊娠を助けるホルモン。

高温期がない、短く続かない、安定しない状態が、黄体期不全が一番考えられる状態です。

気づかれにくい黄体機能不全の自覚症状

月経周期が短くなったり、生理の二週間前の黄体期に異常な出血が発生する場合があります。
また、熱っぽくなる、胸が張るなどの生理前に起きる症状が引き起こされないこともあります。

黄体機能不全の主な原因は、ホルモン・子宮・卵巣などの異常によって起きると考えられています。直接的な要因としては自律神経の乱れやストレス、冷えなどです。
なかでも冷えは、内臓機能の低下や体の機能の低下にも影響を及ぼすとされている一番気をつけるべき要因です。

黄体機能不全を防ぐ近道は生活習慣を見直すこと!
一番の敵ともいえる冷えを、湯船にゆっくり浸かったり、あたたかい飲み物を飲んだり、リラックスすることで自然とストレスも解消されて、ホルモンバランスも徐々に安定します。

子宮内膜症は近年増加している女性特有の病気。本来は子宮の中にしかないはずの子宮内膜の組織が、卵巣や卵管など子宮以外の場所にできてしまいます。
20~30代の女性が発症しやすく、発生場所は様々で、生理が終わっても下腹部が痛んだり、更に排便痛が生じる場合もあります。

子宮内膜症の排便痛って?

痔の場合とは少し異なり、肛門周辺ではなくさらに奥の方子宮付近に鈍い、または激しい痛みを感じます。

生理中でも、生理が終わっても高温期が終わらずに長く続いてしまう状態が、子宮内膜症を患っている可能性が高い基礎体温です。

子宮内膜症になる原因って?
  • 移植説
    月経血が卵管を経て逆流し、月経血中にある子宮内膜細胞が腹腔内に到達し、腹腔面に生着するという説。
  • 化生説
    腹膜が月経血やエストロゲンの刺激を受けることにより、子宮内膜組織のように変化して、子宮内膜症が発生するという説。

子宮内膜症は、問診で疑いがあると判断された場合、内診で子宮の後方にしこりがないか、圧痛があるか、卵巣が腫れていないかを調べます。検査は特別苦痛を伴うものではありません。
治療法は大きく手術療法薬物療法に分けられ、場合によっては両治療法を併用することもあります。

流産は妊娠22週未満までに胎児が育たない、流れ出てしまうこと。約10~15%の高い確率での高い確率で流産の可能性があり、妊娠初期の流産が圧倒的に多いです。妊娠前から授かるための体の準備をしておきましょう。

染色体異常の原因が多いと言っても、何気ない日常生活の行いが流産につながることも少なくありません。
自分の体の小さな変化に気をつけて、ゆっくり生活しましょう。

流産しないために気をつけること
  • 過度にストレスを溜め込まない生活をする
  • お腹に力を入れることをしない(激しい運動など)
  • 体が冷えないようにする
  • 旅行や遠出を避け、安静第一で過ごす
  • 葉酸など、子宮を厚くする栄養を摂取する

もし流産してしまったからと言って、自分を責めてはいけません。
流産のほとんどは、あなたに原因があるのではなく、染色体異常やあなたや医師にも手の施しようがないことの方が多いのです。

ウーマンコムの基礎体温ページでは、基礎体温を毎日気軽に記録することはもちろん、睡眠時間や体重を記録したり、今日の体調や気持ちを日記で付けたりすることもできます。
妊娠希望の方も出産を控えた方にも、体や心に悩みを持つ女性皆様にご利用いただけます。